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かわいいだけのモエ漫画じゃない。マリンちゃんと五条くんの成長から目を離せない!

その着せ替え人形は恋をする エモい

絵で判断して読まないのはもったいない!ただのモエマンガちゃうぞ

正直に言うと、最初は「見た目で読んだ」タイプの漫画だった。
『その着せ替え人形は恋をする』、通称「着せ恋」。
ギャル×地味男子×コスプレという、あざといまでの組み合わせ。
でも、1巻を読み終えたときにはすっかりやられていた。
これはただのモエ漫画じゃない。
もっともっと深くて、やさしい、成長の物語だった。


主人公の五条くんは、雛人形の顔を作る職人を目指す男子高校生。
まじめで、口数が少なくて、他人と距離をとるタイプ。
そんな彼が、明るくて自由奔放なギャル・マリンちゃんに出会う。

マリンちゃんは一見、リア充でキラキラしてて、
五条くんとは正反対の人種。
でも、彼女もまた「コスプレが好き」だけど、コスプレ衣装を作るのが壊滅的に苦手、
憧れの推しキャラになりたいのに成れないジレンマに悩んでいた。

雛人形職人を目指す手先が器用な五条君と、コスプレで好きなキャラになりたいけど
衣装が作れないマリンちゃん、そんな二人が出会った奇跡に感謝。

マリンちゃんとの出会いで五条君の世界が広がる

このふたりの関係が、すごくいい。
表面的には「ギャルと地味男子のギャップ萌え」なんだけど、
その中には、“好きなことを好きって言うのが怖い”っていう、誰もが一度は感じたことのある葛藤が描かれてる。

お互いに、最初はちょっとビビってて、探り合ってて。
でもだんだんと、自分の夢や好きを打ち明けられるようになっていく。
その過程が本当に丁寧で、リアルで、胸にグッとくる。


マリンちゃんは明るいけど、根っからポジティブなわけじゃない。
ちゃんと悩むし、傷つくし、努力してる。
五条くんも、最初は他人の視線が怖くて逃げていたけど、
マリンちゃんと出会って、少しずつ自信を持っていく。

ふたりとも、不器用で、でも一生懸命。
誰かの「好き」を否定せずに、「それ、いいね」って受け止め合う。
その姿に何度も泣きそうになった。


そして、作品としてのコスプレ描写もとても本格的。
衣装の制作過程やメイク、ウィッグの調整……
表現へのこだわりがすごいから、
読んでるうちにこっちまで「なんか衣装作ってみたい」って思えてくる(笑)

好きなことに真剣な人って、やっぱりかっこいい。
マリンちゃんの笑顔や、五条くんの集中する横顔に、
こっちの気持ちも前向きに引っ張られる。


アニメ2期がもうすぐ始まるけど、
正直、今から楽しみすぎて眠れない~~!!
動いてしゃべって、感情が揺れまくる彼らをまた観られるなんて、幸せ以外のなにものでもない。

自分の好きに自信がない人の背中を押してくれる作品

『その着せ替え人形は恋をする』は、
ただのギャル×オタクのラブコメじゃない。
好きなものを、好きって言える勇気をくれる物語だ。

だから私は、これからも何度でも読む。
そして、そのたびに「大丈夫、好きって言っていいんだよ」って背中を押されると思う。

その着せ替え人形は恋をする 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス) Kindle版

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👓 『スキップとローファー』レビュー
 → 不器用な2人の関係がじわじわ育っていく青春感がリンク

👟 『かくかくしかじか』レビュー
 → 表現者としての葛藤と“好き”を追いかける情熱が共通

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