先日、「かくかくしかじか」が映画化されるというニュースを見て、ほお~動く先生と明子に会えるんだってちょいワク・・・そっか、あの作品が…実写に……!
前に読んだのはいつだったっけ、と私の癒しの空間(Kindle本棚)にて再び本をダウンロード。
映画化か、、喜びと同時に、胸の奥がぎゅっと締めつけられるような感情が湧いてきました。
それはきっと、「かくしか」との出会いが、私にとってただの“漫画との出会い”ではなかったから。
「ただの自伝」じゃなかった――
『かくかくしかじか』は、漫画家・東村アキコさんが自らの過去を描いた作品です。
高校時代、厳しくも熱い絵画教室の先生と出会い、漫画家を志すまでの約9年間が描かれています。
私は子育てに疲れ果て、寝る前の漫画タイム・・・日中は何か自分の事に没頭できる時間なんてなかったので、その時間は唯一の癒しの時間でした。
家事と育児、たまに押し寄せる「このままでいいのかな」という漠然とした不安。
そんな中、ひとり静かな夜に読んだ『かくしか』は、怒涛の感情と、なんとも言えない“熱”を、私の中に吹き込んできました。
教えてくれたのは「情熱」ではなく「必死さ」
東村アキコさんの描く“先生”は、とにかく強烈。
怒鳴るし、殴るし、めちゃくちゃな人なのに、なぜか憎めない、むしろ何故か好きになってしまう。
それはたぶん、「不器用でも、あがいてる人は尊い」っていう、すごく人間くさいメッセージを全力でぶつけてくるから。
子どもを育てる毎日の中で、私は何度「ちゃんとできてるかな?」と思うことばかり。もし健三先生がいらっしゃったら竹刀でどつかれて(笑)いいからやれー--!!と喝を入れられているだろうな。
「必死にやるしかない、今は。」と思ったことを覚えています。
映画はまだ見てないけど、絶対観に行くと決めた
映画はこれから公開されますが、正直言って、絶対に観に行きます!
あの感情が、実写でスクリーンに映し出されるのかと思うと、観る前から胸がいっぱいになります。
永野芽郁さんが“明子”(東村先生)役。
大泉洋さんが“先生”役。
どちらも大好きな俳優さんです。永野さんは今はちょっといろいろ大変そうですが・・。
大泉さんは北海道時代の名作、「水曜どうでしょう」も大好きでよく観てます。今もたまにチラチラと動画配信で楽しんでいる大好きな作品です。
明子と先生の掛け合いが今からとっても楽しみです。
「また、あの作品に触れられる」
漫画って、何度も読める。
でも、1回目に読んだときの衝撃や涙は、もう戻ってくることはありません。
だからこそ、こうやって“映画”としてもう一度新しい気持ちで作品に出会えることが、うれしくてたまりません。
観たらきっと泣くだろうな~。
だけど、心がまた整うような気がしています。
最後に
『かくかくしかじか』は、漫画家を目指す物語ではあるけれど、実は、
「自分の気持ちに正直に生きることの苦しさと尊さ」を描いた作品なんだと思います。
それはきっと、育児や家庭、仕事や夢。
日々をこなす私たちママにも、すごく響くものがある。
映画を観たら、またブログに書こうと思います。
皆さんも観るときはハンカチを用意して!私はバスタオル持っていきます。
かくかくしかじか 1 (マーガレットコミックスDIGITAL) Kindle版
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