PR

『きのう何食べた?』タブチくんのお好み焼きと、料理に込めたささやかな優しさ

きのう何食べた? エモい

今日の晩ごはんから思い出した「お好み焼き」の一話

今夜の晩ごはんは、我が家のお好み焼き。
キャベツを刻んで、生地を混ぜて、鉄板でジュウ…と焼いていたら、ふと思い出したのが『きのう何食べた?』11巻に登場するタブチくんのお好み焼きの回。

元カノの好物を作るタブチくんの姿勢が、「料理ってこういうことだよなぁ」と沁みる。
家庭の味と心のあたたかさを、シンプルに描いてくれているエピソード。


粉もんに込められた“さりげない思いやり”

タブチくんが作っていたのは、市販のお好み焼き粉に牛乳を加えた、ふんわり仕上がる関西風お好み焼き。
材料も作り方も決して特別なものではない。でも、「相手の好きな味を、ちゃんと覚えてて、ちゃんと作る」って、ものすごく尊いことだと思う。

何気ないシーンの中に、人を想う気持ちや、小さな優しさがぎゅっと詰まっているのがこの作品の魅力のひとつ。


料理は、誰かのためであり、自分のためでもある

『何食べ』の中で、料理は「食べるため」だけじゃない。
たとえばシロさんにとって、料理をする時間は気持ちを整理したり、日々と向き合う大切なひとときなんだと思う。

何かに悩んでいたり、モヤモヤが晴れなかったりしても、冷蔵庫の中身を眺めて、献立を考えて、手を動かすことで少しずつ落ち着いていく──
そんなシロさんの姿に、自分自身も何度も救われてきた。


何気ない日常に寄り添ってくれる物語

この作品が好きな理由のひとつは、登場人物それぞれが“何かしらの悩みや葛藤”を抱えていること。
ケンジの心の揺れ、両親との関係、職場の人間関係……。でもそれを押しつけがましく描かない。
ちゃんと向き合って、ぶつかったり寄り添ったりしながら、また日常に戻っていく。

料理を囲むことで、ちょっとずつ前に進んでいくその空気が、たまらなく心地いい。


いちごジャムも、再現済みです

ちなみに私、『何食べ』に出てきたいちごジャムも、実際に作ってみたことがあります(笑)
甘さひかえめ、果肉ごろごろの贅沢な味わいで、焼いた食パンにのせて食べたらもう幸せの極み。

レシピの再現だけじゃなく、登場人物の気持ちにもつい思いを馳せながら食べる…
そんな楽しみ方ができるのも、この作品ならではの魅力ですね。


📚 作品情報

  • 『きのう何食べた?』第11巻
  • タブチくんのお好み焼き回(※関西風の牛乳入り生地が登場)

Amazonでチェックする きのう何食べた?(1) (モーニングコミックス) 

コメント

タイトルとURLをコピーしました